マチュピチュ遺跡

MACCHU PICCHU

世界に知られる、南米旅行の代名詞

誰もが一度は行ってみたいと思う南米旅行の景勝地、世界遺産と言えば、「マチュピチュ遺跡」。多くの文献を見てもなぜこんな山奥に高度な文明が栄え、そして消えていったのか… 様々な謎と浪漫が重なり合う、ミステリアスで訪問する価値のある場所、マチュピチュ遺跡は、世界中のトラベラーの心を惹きつけてやみません。

数々の謎と不思議に包まれた、古代空中都市

険しい絶壁の山々に囲まれた標高約2000mの渓谷の頂にそびえる、世界遺産「マチュピチュ」。山のふもとからは隠れて見えないことから空中都市とも呼ばれ、またスペインの征服から逃れるための秘密都市であったともいわれています。世界でも大変人気のある観光スポットで、毎年多くの観光客が訪れます。人間が暮らすことが非常に厳しい環境下ですが、かつては神殿や宮殿、住居などがあり数百名以上の人が住んでいたとされます。今でこそ遺跡となってしまいましたが、当時の様子を想像しながら遺跡を周るのは非常にわくわくします。遺跡の観光地が多いペルー観光を楽しくするためには何と言っても歴史的知識が欠かせません。2012年に遺跡発見から100年が経つ今なお、まだまだ謎が多く残るマチュピチュ。もしかしたらみなさんにも歴史的な大発見をするチャンスがあるかもしれません。

マチュピチュへの行き方

クスコを起点に、「鉄道+バス」が一般的

マチュピチュ遺跡訪問には、まずは麓の村、「マチュピチュ村」を目指すことになります。一般的な方法は、クスコより鉄道(+バス)の手段になりますが、欧米人をはじめ、アウトドア派に人気があるのは、古くから伝わる、「インカ道」を歩きながら、本格的な装備で臨む、トレッキングの方法です。ジェイエスティでは、前者の「鉄道+バス」の方法を最もお勧めし、その手配を得意としております。

列車

ハイラム・ビンガム号

マチュピチュ遺跡を発見したアメリカの探検家の名前が由来の豪華列車です。マチュピチュ遺跡に近い高級ホテル、「サンクチュアリー・ロッジ」を経営する「オリエント・エキスプレス社」が所有しており、列車はヨーロッパの豪華列車オリエント・エクスプレスの車体そのものを利用しているため、豪華な車内はもちろん、ディナーをはじめ、クオリティの高いサービスが定評です。片道から手配でるので、帰路に「ハイラム・ビンガム号」を利用してクスコまでの道のりを優雅に過ごるのがベストです

ビスタ・ドーム号

各車両の上部がガラス張りになっているため、車窓からの迫力のパノラマ景色が大人気の列車です。往復共に軽食とドリンクが付き、マチュピチュの解説書、ビデオの車内販売もあります。ポロイ駅からの列車は編成が長く、先頭に牽引車が付くのですが、オリャンタイタンボ駅からの列車は2~3両編成と短く、先頭車両の運転手横にも客席があります。ここからの景色は、まるで目の前に線路があり、自ら運転しているようなバーチャルな体験ができる人気の座席です。

エクスペディション号(旧バックパッカー号)

シンプルな車両ですが、最もリーズナブルにマチュピチュへ行くことができる、まさに、“バックパッカー向け”の列車です。「バックパッカー号」から名前を「エクスペディション号」に変更した際に、車両もビスタドームと同じくパノラマの景色を楽しむことができる、展望列車へと変わりました。車内で流れるアンデス音楽を聴きながら、マチュピチュまでの旅を満喫していただけます。エクスペディション号の予約は、もちろん、ジェイエスティで手配できます。

マチュピチュ遺跡へのアクセス

村→遺跡へのアクセスは、バスを利用

マチュピチュ村から遺跡への移動は、「シャトルバス」を利用します。マチュピチュ駅に到着すると、土産物屋が沢山立ち並ぶ通りが目の前に広がり、そこを通り抜けると、マチュピチュ遺跡へのシャトルバスが停まるバス乗り場があります。遺跡までの所用時間は、「約30分」。シャトルバスの運行時間は、往路(登り)が朝5:30~14:30で、復路(下り)は、11:30~17:30の間。乗客が集まり次第、随時出発するかたちです。バス料金は片道US$8、往復US$15.5です。マチュピチュ村で宿泊する場合は、最終バスの時間までマチュピチュを見学できるので、宿泊することをお勧めします。

マチュピチュの過ごし方

少なくとも遺跡に2度足を運び、2日間は滞在すべし!

マチュピチュには少なくとも丸2日間は滞在できるように余裕を持っていただきたいです。 はるばる地球の裏側まで時間をかけて来るのです。 例えば何かの理由で到着が遅れ、遺跡観光の時間が短縮してしまった場合、また天候の理由で写真撮影に満足できなかった場合など、マチュピチュ村から数回は遺跡まで足を運ぶ気持ちで、マチュピチュ滞在は気持ちに余裕を持って計画すべきです。

マチュピチュ遺跡にて

マチュピチュ遺跡内(付近の高いホテル)で宿泊する必要はありません。「村」から遺跡までは、ほんの30分なのですから。色々な角度から空中都市マチュピチュを眺めて、アレコレ空想に耽りながら過ごせば一日はあっという間に過ぎてしまいます。少なくとも二回は、村から通って遺跡を見学することをお勧めします。

ワイナピチュ

ワイナピチュとは、マチュピチュ遺跡内の向こうに見える背の高い山。ワイナピチュの意味は、「若い峰」。ワイナピチュへ登る際には、登頂口で名前と国籍をノートに記入し、下山時に自分の名前の横にサインしてから遺跡内に戻ることになっています。このシステムは、時々入山後、戻らない人がいたのを防ぎ、確認するため。

インティプンク

ケチュア語で「太陽の門」を意味するインティプンクは、その昔、マチュピチュを目指してインカ道を歩いて来た人々が最初に辿りつき、マチュピチュを見ることができた門。言うならば、「マチュピチュ」の入口のようなものです。現在は、新しい通り道が作られていますが、昔は外部からの侵入者を見張る重要な門でした。この門はマチュピチュ遺跡から1キロ半ほど、山の頂に沿って歩いた先にあり、標高はマチュピチュより高く、山頂から遺跡全体を眺めた風景は筆舌に尽くしがたい素晴らしさです。苦労して山頂まで辿りついた者にしか味わえない感動の風景は、かけがえのない一生の宝物となるでしょう。

マチュピチュ村にて

温水プール

マチュピチュ村の昔の名前は、「アグアス・カリエンテス」。この名の由来は、スペイン語で意味は、「温かい水、つまり温泉。村には、いくつか温泉がありますが、日本の温泉とは異なり、水着を着用して入る温水プールのような感じです。効用は定かではありませんが、話のネタに是非一回は、アンデス奥地の温泉体験をしてみるべきです。

民芸品マーケットにてショッピング

マチュピチュに列車が到着し、改札を抜けると目にするのは南米らしい民芸品を取り扱う大きなマーケット。ここでは南米特産のアルパカの毛を使ったセーターをはじめ衣類関係、銀細工、セラミカ(陶器品)、毛織のマスコット&タペストリーなど、バラエティに富んだお土産を買うことができます。中でもお勧めなのが、マチュピチュ柄浮き彫りの施された、ペルー・ビール、「クスケーニャ」。小ぶりな瓶ビールですが、お土産にピッタリなアイテムです。

マチュピチュ村マップ

(旧)アグアスカリエンテス村

少し前までは、アグアス カリエンテス(熱いお湯)という名前でしたが、今ではマチュピチュ村と言います。「熱いお湯」、つまり日本で言う温泉街の雰囲気のする場所です。村(町)の至るところに観光客向けの御土産屋があり、 土地柄、欧米人向けのレストランも多々目にします。世界各地よりトラベラーを受け入れる場所だけあり、インターネットカフェをはじめ、必要なものは全て揃います。マチュピチュ遺跡へのゲートとして十分機能した町と言えます。