憧れの「マジックマウンテンホテル」に泊まるチリ&南米大周遊
この体験談を書いたお客様
中村様ご夫妻
2016年2月、ハネムーンで2週間の南米旅行をしてきました。
南米行きを検討したきっかけは、インターネットで偶然見つけたチリのあるホテルに一目ぼれしたこと。
一番の目的はそのホテルでしたが、JSTの山田さんに近隣の国や名所の魅力を教えていただいたおかげで、感動と楽しさいっぱいの旅行になりました。
【カラファテ(ペリトモレノ氷河)】
プランを決める時にイグアスの滝と氷河とどちらへ行くか迷ったのですが、氷河がベストシーズンだと山田さんに教えていただいてこちらに決めました。
国立公園に入り氷河が近づいてくると、“ドォーン ドォーン”と崩落の音が常にしていて、間近で大きな氷の塊が崩れる様子は圧巻。
氷河が陽に当たった白っぽい青と影になった部分の濃い青のコントラストも美しく、ずっと見ていても飽きませんでした。
移動時間はかかりましたが、それだけ、それ以上の価値があったと思います。
【ブエノスアイレス】
朝から夕方ごろまで自分たちで街を散策しました。
『世界で2番目に美しい本屋』に選ばれた「El Ateneo」、コロン劇場などヨーロッパを思わせる美しい建物、カミニートのカラフルで可愛い街並み、パレルモ地区のお洒落なショップなど、様々な魅力が混ざり合っていて、歩いているだけで楽しかったです。
赤レンガ倉庫街のレストランでステーキやチョリソを食べたり、Juana de Arcoの衣類を日本より安く買えたりもして大満足。
「地球の歩き方」でチェックしていたケチャップ強盗にあったことだけは大変でしたが、結果的に何も盗られなくて土産話のいいネタになりました。
【サンチャゴ】
ブエノスアイレスに似た、ヨーロッパのような美しい街並みでした。
モネダ宮殿の衛兵交代式は思っていた以上に盛大で見ごたえがあり、日曜日で無料だった「プレコロンビア芸術博物館」もマヤ文明やインカ帝国の収蔵品が並んでいて眺めるだけでも面白かったです。
食事もとてもおいしくて、中央市場のレストランではお皿いっぱいの生うに(マリネのような味付け)が800円ほど。
魚介のスープもこれでもかというほどゴロゴロ貝が入っていて絶品でした。
昼間は治安も悪くなさそうに見え、二人だけでも不安なく街歩きを楽しめました。
【ウィロウィロ】
ついに一番の目的地ウィロウィロ地区のマジックマウンテンホテルへ。
サンチャゴから飛行機で最寄りの空港へ移動して、そこから車で約3時間。
最後の1時間は未舗装の道でおそろしく揺れましたが、その分ホテルに着いた時の感動はひとしおでした。
夜中に着いたにも関わらず、興奮さめやらずホテルを散策。
内装には木がふんだんに使われていて、大きな窓から外の森を望み、室内なのに自然の中にいるような感覚になります。
2つの宿泊棟のうち、ドングリのような形の「バオバブ」は、吹き抜けの天井までのびる木を中心にらせん状に部屋がならび、一番上まで行くと階段で屋上へ出られる設計。
外へ出ると、パタゴニアの樹上にうっとりするような満点の星空が広がっていました。
翌朝、私たちが泊まった宿泊棟「モンタナ・マジカ・ロッジ」の苔や草におおわれた山のような外観を見て、さらに感動。
南米へ行きたいと思うきっかけになった特徴的な外観は、想像よりも茂っていましたが十分魅力的でした。
人里離れた森の中ですがホテルはとても快適で、夕食や朝食のブッフェに出てくる料理も全部おいしかったです。
また、様々なネイチャーアクティビティが楽しめるのもポイント。
森の中での乗馬やトレッキングもできるのですが、私たちはジップラインとラフティングを楽しみました。
山から山へ、ロープ一つで滑りながら渡るジップラインは日本では味わえないスリルと爽快感があって大興奮。
眼下には森の木々や滝も見えて、とにかく楽しかったです。
水が透きとおるきれいな川でのラフティングも最高で、2日間の滞在はあっという間。
ラフティングの時に英語への通訳を宿泊客の方が買って出てくれるなど親切な方も多くて、チリをより好きになりました。
(ホテルのスタッフさんは英語が話せる方も多いです)
行きにくい場所だからか日本人はおろかアジア圏の人もまったくいませんでしたが、不便だからこそ味わえる豊かな自然と楽しい時間があります。
もしチリに行く方がいればぜひおすすめしたいです。
【リマ・ナスカ】
リマへは夜中に着いて翌日朝早くからナスカの地上絵を見るために出発しました。
セスナの飛行場へ着くと日本人だらけ。
空から地上絵を見るのは9割近く日本人だそうで、この日は全員日本人でした。
飛行中も操縦士の方が「ミギ ミギ ハネノシタ ハチドリ」と教えてくれるので見つけやすいです。
テレビなどで見ていた絵柄が真下に見えると、やはり感動しました。
噂どおり飛行機はかなり傾くので、酔い止めを飲んでいなかったら気持ち悪くなっていたかもしれません。
【マチュピチュ】
いったんクスコへ行ってから車で駅まで送ってもらい、ペルーレイルでマチュピチュへ。
夕方マチュピチュ村へ到着したので、遺跡へは翌朝バスで向かいました。
あいにくの雨でしたが、霧の広がるマチュピチュも幻想的でよかったです。
全景が見えてきた時には、テレビや雑誌で何度も見てきた景色に“本物だぁ”と感動しました。
朝一でワイナピチュに登ったのですが、残念ながら霧で何も見えず。
ただ午後からは晴れ間も出てきて、写真もきれいに撮れました。
午後はガイドさんが歴史や当時の暮らしなどを説明してくれて、より楽しめました。
【クスコ】
旅の最後はクスコを観光。高低差のある特徴的な街並みは情緒があってとても素敵でした。
朝ご飯を食べてからガイドさんが迎えに来てくれるまで、ホテルの近くのお土産屋さんを物色。
実は楽しみにしていたことの一つだった指人形(味があって可愛い)も大量に購入できてうれしかったです。
その後ガイドさんの案内でコリカンチャ博物館へ行ったのですが、館内で夫が高山病で倒れる緊急事態に。
医務室に運ばれて酸素吸入をしたら大分落ち着いたのですが、その後の見学は最低限に変更。
観光を減らした分アルパカ製品などお土産選びをゆっくりできました。
ガイドさんがすごくいい方でずっと心配してくださって心強かったです。
高山病の薬は飲んでいたのですが夫婦ともにかかったので、旅の疲れが出てきていたのかもしれません。
どの国、どの場所も忘れられないくらい素敵で、すばらしい体験をたくさんできました。
これだけやりたいことを詰め込んだ旅行は、オーダーメイドでなければできなかったと思います。
特に不自由もなく、思う存分楽しむことができたのは山田さんのおかげです。
本当にありがとうございました。