2026年03月26日 最新旅行情報

燃油サーチャージが6月から爆上がり!

鳶田

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中東情勢の悪化により、原油価格の上昇や物価高の影響が、日本でもはっきりと表れてきています。
それに伴って航空券の「燃油サーチャージ」が6月以降、大幅に値上がりする見込みとなっています。 
具体的にどれくらい上がるのか。欧米路線の往復で、なんと現在の約5万8000円から、最大で13万円を超える可能性すらあるんです。つまり、差額で7万円以上高くなるかもしれないということです。 

ただし、朗報があります。現行の安い料金が適用されるのは、5月29日までに発券した航空券に限られます。ですから、この案内を最後まで見て、賢く節約する方法をしっかり押さえてください。

なぜ今、燃油サーチャージが急上昇しているのか、その背景からお話しします。 

画面に表示されているこのグラフをご覧ください。これはIATA、つまり国際航空運送協会が毎週公表している、ジェット燃料の平均価格の推移を示したものです。 

2月中旬までは、1バレルあたり約99ドル前後で比較的安定していました。しかし、2月28日にアメリカとイスラエルによるイラン攻撃が開始されたことをきっかけに、原油価格が一気に急騰しました。 
3月6日までの1週間の平均価格は、なんと1バレルあたり157ドルにまで跳ね上がったんです。つまり、わずか1週間程度で約1.6倍に値上がりしたということになります。 
さらに、この原油価格の上昇に加えて、為替の影響も大きいです。現在の為替レートは1ドル約157円で推移していますので、円貨に換算すると、ジェット燃料の価格は約24,000円台という非常に高い水準になっています。 
そして、ここが重要なポイントなんですが、この燃料価格の上昇が、約2ヶ月後の燃油サーチャージに反映されるんです。つまり、2月から3月にかけての急騰が、6月から7月に発券される航空券のサーチャージに影響するということなんですね。 
この急激な原油高騰は、中東情勢の不安定化が主な原因です。湾岸諸国の原油生産施設にも被害が出ていますし、戦争が終結したとしても、原油価格がすぐに落ち着くとは考えにくい状況です。

このように、原油価格の上昇は私たちの生活のあらゆる面に波及しているわけです。特に海外旅行を計画している方にとっては、この燃油サーチャージの値上がりは無視できない問題です。では、そもそも燃油サーチャージとは何なのか、次の画像で詳しく見ていきましょう。 

画面に表示されているフローチャートをご覧ください。燃油サーチャージは、大きく分けて4つのステップで決定されます。 

まず第1ステップ。シンガポール・ジェット・ケロシンという、国際的な航空燃料の指標価格の、直近2ヶ月間の平均価格を算出します。そして、その価格に為替レート、つまりドル円の為替レートを掛け合わせます。 

第2ステップでは、その結果として出てきた円貨基準額を算出します。例えば、先ほどお話ししたように、燃料価格が1バレル157ドルで、為替が1ドル157円の場合、円貨換算額は約24,000円台になるわけです。 

第3ステップは、この円貨基準額を、航空会社が事前に設定している「ゾーン表」に当てはめます。このゾーン表というのは、燃料価格の範囲ごとに、サーチャージの金額が段階的に決められている表のことです。詳細は次のスライドでご説明しますが、要するに「燃料価格がこの範囲ならサーチャージはこの金額」というルールが決まっているんですね。 

そして第4ステップで、路線別のサーチャージ額が確定します。例えば、韓国路線なのか、東南アジア路線なのか、あるいは欧米路線なのかによって、サーチャージの金額は大きく変わります。距離が長い路線ほど、燃料消費が多いため、サーチャージも高くなります。 

ここで最も重要なポイントが、画面に赤く強調されている部分です。それは、「発券日が基準」ということです。 

多くの方が勘違いされやすいのですが、燃油サーチャージは搭乗日ではなく、発券日、つまりチケットを購入した日の料金が適用されるんです。ですから、例えば夏休みの8月に搭乗する予定でも、5月29日の金曜日までに発券すれば、現行の安い料金が適用されます。逆に、6月以降に発券してしまうと、たとえ搭乗日が同じでも、高いサーチャージが適用されてしまうんです。 

そして、この燃油サーチャージは2ヶ月ごとに改定されます。JALやANAなどの主要航空会社は、2ヶ月に1回、最新の燃料価格と為替レートに基づいてサーチャージを見直しています。 

画面下部の赤いバナーにも書いてある通り、現行料金が適用される最終発券日は5月29日金曜日です。6月以降の発券分からは大幅に上がる見通しですので、早めの発券が本当に重要になってきます。 

それでは次に、先ほど少し触れた「ゾーン制」について、具体的に見ていきましょう。 

画面に表示されているのは、JALの燃油サーチャージのゾーン区分表です。これは、燃料価格の円貨換算額によって、段階的にサーチャージの金額が決められているものです。 
まず、現在適用されているのは「ゾーンH」です。円貨基準額が13,000円から14,000円の範囲に該当する場合、欧米路線の片道で29,000円のサーチャージが設定されています。往復だと58,000円ですね。 
そして、燃料価格がさらに上昇して、円貨基準額が20,000円から21,000円の範囲になると、「ゾーンO」に突入します。この場合、欧米片道で50,000円、往復だと10万円のサーチャージになります。 
ところが、今回の原油急騰では、このゾーンOすら突破してしまう可能性があるんです。先ほどお話しした通り、最新の燃料価格は円貨換算で約24,000円台に達しています。これは、JALが公表しているゾーン表の上限を完全に超えてしまっています。 
もしこのままの水準が続いた場合、欧米片道で約63,000円前後、往復だと12万6000円から、最大で13万円を超えるサーチャージになる可能性もあるんです。 

ただし、実際の金額は、2月から3月の2ヶ月平均で決まりますので、2月がまだ比較的安定していた分、多少は緩和される可能性もあります。それでも、欧米往復で8万8000円から9万円程度にはなると予測されています。 
いずれにしても、現行の58,000円と比較すると、3万円から7万円以上も高くなってしまうわけです。これは本当に大きな差ですよね。 
ちなみに、この表はJALを例にしていますが、ANAや他の航空会社も同様のゾーン制を採用しており、ほぼ同水準の値上がりが見込まれます。 

それでは、具体的に6月以降、どれくらい値上がりするのか、画像で確認していきましょう。 

画面左側が現行、つまり5月29日金曜日までに発券した場合の料金です。そして右側が、6月以降に発券した場合の予測料金です。 

まず、欧米路線の往復を見てください。現行は約58,000円ですが、6月以降は88,000円から、最悪の場合13万円を超える可能性があります。差額で言うと、プラス3万円から7万円以上です。家族4人で旅行する場合、この差額だけで12万円から28万円もの違いが出てくるわけです。これは本当に無視できない金額ですよね。 

次に、ハワイ路線です。現行は往復で約37,000円ですが、これも6月以降は数万円単位で上昇する見込みです。ハワイは人気の旅行先ですから、多くの方に影響が出ると思われます。 

そして、東南アジア路線も同様です。現行は往復で約25,000円前後ですが、こちらも数千円から数万円の上昇が予測されています。 

画面下部の注記にも書いてある通り、6月から7月発券分は特に上振れリスクが高いです。正式な金額は、各航空会社から4月中旬から下旬にかけて発表される予定ですが、現時点での燃料価格動向を見る限り、大幅な値上げはほぼ確実と言えます。 

そして、繰り返しになりますが、現行料金が適用される最終発券日は5月29日金曜日です。これが本当にラストチャンスですので、旅行を計画されている方は、ぜひこの期限を意識してください。 

では、ここからが本題です。この燃油サーチャージの値上がりを回避する、あるいは影響を最小限に抑えるための具体的な裏技を、これから順番にご紹介していきます。

①早期発券

 これが最もシンプルで、かつ最も効果的な方法です。 
それは、5月29日金曜日までに発券して、現行料金を確定させるという方法です。
例えば、あなたが夏休みの8月や、秋の10月に海外旅行を予定しているとします。その場合でも、航空券を5月29日金曜日までに発券してしまえば、搭乗日が何ヶ月先であろうと、現行の安いサーチャージが適用されるんです。 
しかし、6月1日以降に発券してしまうと、大幅に値上げされた料金が適用されてしまいます。 
ここで、「でも、予定がまだ完全に決まっていないんだけど…」という方もいらっしゃると思います。その場合でも大丈夫です。変更可能な運賃タイプを選んで発券しておけば、後から日程を調整することも可能です。 
多くの航空会社では、日程変更が可能な運賃プランを提供しています。もちろん、変更手数料がかかる場合もありますが、それでも燃油サーチャージの差額に比べれば、はるかに安く済むケースがほとんどです。 
また、早期発券にはもう1つ大きなメリットがあります。それは、座席を確実に確保できるということです。夏休みや連休などの繁忙期は、人気の便がすぐに満席になってしまいます。早めに発券しておけば、希望の便を確実に押さえられますし、価格上昇のリスクも回避できます。 

ですから、もし少しでも海外旅行の予定があるのであれば、5月29日金曜日までに発券してしまうことを強くお勧めします。これが最も確実で、最も効果的な節約術です。 

②燃油サーチャージ実質ゼロの航空会社を選ぶ

それは、「燃油サーチャージを別建てで徴収しない航空会社を選ぶ」という方法です。 
実は、一部の外資系航空会社は、燃油サーチャージを別途徴収せず、運賃に含める形を取っているんです。画面には、その代表的な3社を紹介しています。 


まず1つ目は、カタール航空です。カタール航空は、燃油サーチャージを別建てで徴収しない方針を取っています。ドーハ経由で、欧州、アフリカ、中東、さらにはアジアの各都市へ幅広いネットワークを持っています。世界的にも評価の高い航空会社で、サービス品質も非常に高いことで知られています。 

2つ目は、シンガポール航空です。日本発の国際線において、燃油サーチャージを別途徴収しない方針です。シンガポール経由で、東南アジア、オセアニア、欧州などへのアクセスが非常に便利です。こちらも、世界トップクラスのサービス品質を誇る航空会社です。 

そして3つ目は、カンタス航空です。オーストラリアのフラッグキャリアで、日本発便では燃油サーチャージを別途設定していません。オーストラリアやニュージーランド方面への旅行を検討している方には、特におすすめです。 

ただし、これらの航空会社は、燃油サーチャージを「別建て」で徴収しないというだけで、燃料費がかからないわけではありません。原油価格が高騰している時期には、航空券の運賃そのものが値上がりする可能性が十分にあります。 ですから、「サーチャージがゼロだから安い」と安易に考えるのではなく、必ず総額で比較することが重要です。JALやANAなどのサーチャージ込みの総額と、これらの航空会社の運賃総額を比較して、どちらが本当にお得なのかを見極めてください。 
とはいえ、選択肢の1つとして知っておくことは非常に有益です。特に、経由便でも構わない、あるいはマイルを使った特典航空券を検討している方にとっては、これらの航空会社は魅力的な選択肢になるでしょう。

③番外編

番外編として、さらに2つの現実的な節約策をご紹介します。 

1つ目は、「旅行先を近場に変更する」という方法です。 
燃油サーチャージは、飛行距離に比例して高くなります。つまり、遠くへ行けば行くほど、サーチャージも高額になるわけです。 例えば、欧米路線の往復サーチャージが5万8000円から13万円になる可能性があるのに対し、東南アジア路線は現行で往復2万5000円前後です。もちろん東南アジアも値上がりはしますが、それでも欧米に比べれば総額で半額以下に抑えられる傾向があります。 
タイ、ベトナム、シンガポール、マレーシアなど、東南アジアには魅力的な観光地がたくさんあります。また、韓国や台湾などの近場も、サーチャージがかなり安く抑えられます。 
もちろん、「どうしても欧米に行きたい」という方もいらっしゃると思いますが、予算を重視するのであれば、旅行先を見直すというのも1つの賢い選択です。 

そして2つ目は、「燃油価格が下がるまで待つ」という方法です。 
現在の原油高騰は、中東情勢の不安定化が主な原因です。しかし、戦争が終結したり、原油生産が安定したりすれば、燃料価格も落ち着いてくる可能性があります。 実際、過去にも燃油サーチャージは大きく上下してきました。高騰する時期もあれば、ゼロに近い時期もありました。ですから、急いで旅行する必要がないのであれば、燃料価格と為替レートが落ち着くタイミングを待つというのも、1つの戦略です。 もちろん、これは「いつ下がるか分からない」というリスクもありますし、待っている間に他の予定が入ってしまう可能性もあります。しかし、長期的な視点で見れば、賢い選択と言えるでしょう。 

動画でも案内していますので、是非ご覧ください。

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