2026年01月15日 最新旅行情報

航空券は「この日」に買え!プロが本音で教える最安タイミング

後藤

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後藤 JST代表取締役社長

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航空券の安い時期は決まっていません

航空券は「〇ヶ月前が一番安い」といった一般的な常識は実は当てはまりません。航空券には定価がなく、スーパーの特売品のように特定の時期に必ず安くなるという仕組みは存在しないためです。価格は、需要と供給のバランスや航空会社の販売戦略によってリアルタイムに変動します。この仕組みは株価の変動とよく似ており、常に変動し続けています。そのため、「安くなるまで待とう」と考えることが、結果的に最も損をする行動になりやすいのです。

航空券は”生き物”です

航空券の価格が常に変動するのは、値段を決める要素が複数あり、相互に影響し合っているためです。まず第一に、価格に最も直結するのは「需要」で、どれだけ予約が入っているかによって値段が上下します。次に「座席管理」があり、エコノミークラスだけでも複数の予約クラスが設定されており、安い席から順番に埋まっていく仕組みになっています。最後に大きく影響するのが「航空会社の戦略」で、路線ごとにどれだけ利益を確保したいかという判断に基づき価格が調整されます。

これらの要素がリアルタイムに動くため、従来の「平日だから安い」「2月はオフシーズン」などの考え方は通用しません。航空券の価格は、曜日や季節にとらわれず、まさに“生き物”のように常に変化しているのです。

実は、値上がりは突然起きる

さらに、価格変動にはもう一つ重要な特徴があります。それは、値上がりは突然起こり、しかも値下がりより圧倒的に多いという点です。実際、航空券が1日で数万円上がることは珍しくなく、一度値上がりした価格が元に戻ることはほとんどありません。そのため、「もう少し様子を見よう」という判断は最もリスクが高く、実際に「昨日まで安かったのに」という相談が後を絶ちません。

今この瞬間にも、どこかの路線では価格が上昇している可能性があります。それほど航空券の価格は敏感で、常に動き続けているのです。

決まった瞬間が最安値

では、航空券はいつ買うのが最もよいのか。答えは非常にシンプルで、「行き先・日程・休み」が決まったその瞬間が、あなたにとっての“最安値”だと言えます。航空券は値下がりよりも値上がりする可能性の方が圧倒的に高く、しかも値上がりは予告なく突然起こります。そのうえ、一度上がった価格が元に戻ることはほとんどありません。

そのため、「もう少し安くなるかもしれない」と期待して待つ理由はなく、むしろ待つことで損をするリスクの方が高くなります。日程や旅行条件が確定したタイミングこそが、最も合理的で安全な購入のタイミングであり、航空券を毎日チェックしているプロが導いた結論でもあります。

決まった瞬間が、あなたにとっての“最安値”なのです。

旅行会社がチェックする5つのサイン

予約クラスごとの残席数

  • 単なる“空席数”ではなく、エコノミー内の細かな料金クラスがどれだけ残っているか。
  • 安いクラスから消えていくため、残り具合が値上がりのサインになる。

直近1週間の予約の動き(トレンド)

  • 急に予約が増えているか、動きが鈍いか。
  • 動きが活発な路線は値上がりが近い。

同じ都市間を飛ぶ他社の価格

  • 他社と比べて極端に安い/高い航空会社があると、その価格に市場全体が引っ張られる。
  • 異常値が出ると価格が一気に動く可能性がある。

燃油サーチャージ・為替のトレンド

  • 燃油サーチャージは2ヶ月ごとに改定。
  • 為替や燃油の上下によって総額が数万円変わることもある。

その路線の繁忙耐性

  • 過去の同時期の価格帯や動き。
  • “この時期は毎年こうなる”というデータをもとに変動を予測。

この条件なら「即買い」一択

夏休み・ゴールデンウィーク・年末年始など、日本の大型連休に出発する場合

  • 日本の大型連休は毎年決まっていて、需要が集中するため待っても安くなることはほぼない
  • 特に年末年始は、毎年行く人ほど早期に購入を済ませている。

ヨーロッパ・ハワイ・北米など、人気の海外エリアへ行く場合

  • これらの方面は需要が高く、出発日が近づくほど価格は上昇しやすい
  • 直行便は特に競争率が高い。

直行便を希望している場合

  • 便数が限られており、すぐに安い席が埋まる。
  • 直行便は価格が下がるケースが極めて少ない。

人気都市(例:ホノルル、ロンドン、パリ、ニューヨークなど)を利用する場合

  • 人気都市は慢性的に需要が高いため、迷うほど席が減って値段が上がる

2名以上で同じ便に乗りたい場合

  • 1人なら空席が1つだけ残っていることもあるが、2人以上になると同じ料金クラスが複数残っている必要がある
  • そのため、価格上昇のリスクが一気に高まる。

複数の“人気条件”が重なっている場合

  • 例:
    • 「夏休み+ヨーロッパ」
    • 「年末年始+直行便」
    • 「GW+2名以上」
  • 条件が重なるほど “待てば待つほど高くなる確率が跳ね上がる”

迷っている間に安い予約クラスが消えていく状況

安い席から順に埋まるため、悩んでいる時間がそのまま値上がりにつながります。

プロでも様子を見る時

航空券は基本的に「決まったら即買い」が鉄則ですが、ごく一部には“様子見ができる例外”もあります。ただし、これらはかなり限定的で、慎重な判断が必要な“上級者向け”のケースと言えます。

まず、出発まで4〜6ヶ月以上の長い余裕がある場合には、まだ全体の動きが落ち着いており、他社の価格変動が反映されていないことがあります。また、行程に強いこだわりがなく、どんな便でも構わない、あるいは日程を自由にずらせるといった柔軟性が高い人ほど、価格の波を見ながら探る余地があります。

さらに、LCCを含め複数の航空会社が同一路線に多数飛んでいる場合、他の会社が最安値を更新してくる可能性もあり、価格競争が起きることもあります。そういった状況では、少し様子を見ることで、より安く購入できる可能性は確かにあります。

しかしながら、これらの判断は非常に難しく、読み誤ると逆に値上がりを招き、結果として高値で買うことになりかねません。価格が突然上昇してしまうリスクも高いため、一概に「待ったほうがいい」と言えるわけではなく、慎重な見極めが求められるのです。

航空券は「迷ったら負け」

航空券を安く買うために最も重要なポイントは、「決断の速さ」です。安い航空券は、迷っているうちにどんどん売れてしまい、気づいたときには値上がりしているということがよくあります。そのため、プロが実践しているのは、行き先・日程・休みが決まった瞬間に購入するということです。

最終的に覚えておきたいのは、「航空券は、待った人ではなく“決めた人”が一番安く買える」という事実です。買うか買わないか悩む前に、まず“決める”ことこそが、ベストプライスを手に入れる最大のコツなのです。

後藤

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後藤JST代表取締役社長