2026年06月12日 スタッフ帰国報告

ベトナム・アマノイ滞在記 ~本当の豊かさとは何かを考える旅~

後藤

この記事を書いた人

後藤 代表取締役社長

  • ベトナム
  • アマンリゾート
  • アマノイ

先日、ベトナム中南部のヴィンヒー湾に佇むアマンリゾート「アマノイ」に3泊5日で滞在してまいりました。私はこれまでヨーロッパ、北米、中東、アフリカなど数多くの国や地域を旅してきました。旅行会社の経営者という立場上、世界中のラグジュアリーホテルやリゾートを視察する機会にも恵まれています。
その中でもアマノイは、少し特別な存在でした。
カムラン空港から車で約75分。リゾートへ向かう道中、徐々に街並みが消え、景色は荒々しい海岸線と雄大な山々へと変わっていきます。
アマノイはユネスコ生物圏保護区にも指定されているヌイチュア国立公園の中に位置しています。
到着した瞬間に感じたのは「静寂」でした。
ホテルに到着すると、スタッフが笑顔で迎えてくれ、フロントに並ぶこともなく、ゆっくりとリゾートの世界観へ入り込んでいく。この時点から既にアマノイらしい滞在が始まっていました。
部屋は洗練された落ち着きある佇まい。そして周囲には人工物がほとんど見当たりません。私は思わず深呼吸をしました。都会で生活していると、知らず知らずのうちに情報に追われています。スマートフォン、メール、SNS、ニュース。しかしアマノイでは、それらが一気に遠ざかっていく感覚があります。
夕暮れ時のヴィンヒー湾を眺めながらいただくベトナム料理とインターナショナルキュイジーヌは、どれも素材の良さが際立っていました。豪華さを競う料理ではありません。しかし、一皿一皿に丁寧な仕事が感じられます。
その土地の食文化と世界水準のサービスが融合した、まさにアマンらしい食体験でした。
翌朝、カーテンを開けると、鳥のさえずりだけが聞こえます。
こんな景色を眺めながら朝食を楽しめること自体が贅沢です。アマンリゾートらしく、地元の料理と西洋スタイルの朝食の両方が用意されており、その日の気分で選べるのも魅力でした。
2日目はプライベートカタマランでヴィンヒー湾へ。


透き通る海を進みながら、改めてこの地域の自然の豊かさを実感しました。
シュノーケリングでは色鮮やかな魚たちが泳ぎ、海の透明度の高さに驚かされます。


私は旅行業に30年近く携わっていますが、こうした体験こそが人の価値観を変えるのだと思います。
写真では伝わらない。
動画でも伝わらない。
実際にその場所へ行き、自分の目で見て、肌で感じるからこそ得られる感動があります。
午後にはリゾート全体を視察しました。
崖の上に建つメインパビリオン。
湖畔に佇むスパ。
プライベートビーチ。


それぞれが主張しすぎることなく自然と調和しています。
経営者として特に感銘を受けたのは、「足し算ではなく引き算の発想」です。
多くの施設は何かを追加しようとします。
しかしアマノイは逆でした。
余計なものを削ぎ落とし、本当に必要なものだけを残している。
だからこそ圧倒的な満足感が生まれるのだと思います。
これは経営にも通じる考え方ではないでしょうか。
ディナーは幻想的なキャンドルの雰囲気で食事を楽しむ時間は、まるで映画のワンシーンのようでした。
ゴガピークへのトレッキング。
ゆっくりと山道を登っていきます。山頂に到着すると、眼下にはヴィンヒー湾、遠くには海岸線と山々が広がります。そして太陽がゆっくりと沈んでいく。



その瞬間、自然の壮大さの前では人間の悩みや問題がとても小さく感じられました。
経営者という仕事は常に判断の連続です。
しかし良い判断をするためには、時に会社から離れ、自分自身を俯瞰する時間が必要です。
今回の滞在中、多くのアイデアや今後のビジョンが自然と頭に浮かびました。
忙しい時ほど立ち止まる。
アマノイはそんな大切なことを思い出させてくれる場所でした。
夜にはチャム族の文化を体験する「セイクリッド・チャム・ディナー」に参加しました。
単なる食事ではありません。


その土地に根付く文化や歴史、価値観に触れることで、その国への理解が深まります。
私は旅行会社を経営していますが、旅の本質は観光ではなく「理解」だと思っています。
異文化を理解し、人を理解し、そして自分自身を理解する。
だからこそ私は「旅は学びの原点」だと考えています。
最終日はヨガや瞑想を取り入れたウェルネスクラスからスタートしました。


身体を整え、心を整え、静かに朝を迎える。
慌ただしい日常ではなかなか持てない時間です。
今回のアマノイ滞在を振り返って感じたことがあります。
それは、本当の贅沢とは何かということです。
高級な部屋でしょうか。
高価な食事でしょうか。
もちろんそれらも素晴らしい価値です。
しかし私がアマノイで感じた本当の贅沢は、
「何もしない時間」
「自然と向き合う時間」
「自分自身と向き合う時間」でした。


忙しい現代社会だからこそ、その価値はますます高まっているように思います。
もし皆様が人生の節目を迎えているなら。
もし仕事や日常に少し疲れているなら。
もし本当に心からリフレッシュしたいと思っているなら。
アマノイはきっと特別な時間を与えてくれるはずです。
旅は人生を豊かにしてくれます。
そしてアマノイは、その豊かさの本質を教えてくれる場所でした。

後藤

この記事を書いた人

後藤代表取締役社長