2025年3月最新! 人気のイタリア旅行の注意点

この記事を書いた人
杉浦
ローマ編
25年に一度のジュビレオ
ジュビレオとは?
ジュビレオはイタリア語で「聖年」を意味し、キリスト教のカトリック教会派の方々にとっての聖なる年です。2025年がその聖なる年に当たり、世界中から観光客や巡礼者、信者が集まる特別な年となります。
ジュビレオの期間中、様々な行事が行われますが、最大のイベントは「聖なる扉」の解放です。普段は閉じられているこの扉が、25年に1度の聖年のみ解放され、巡礼者が通ることができます。これにより特別な赦しを与えられ、過去の罪を洗い流し、天国への道が開かれると信じられています。
2025年の聖年は、2024年クリスマスイブの12月24日から始まり、2026年の1月6日まで続きます。この期間中、多くの巡礼者がローマのバチカン市国にある4つの大きな門を訪れます。信者の罪が赦されるこの儀式を見に来る観光客も多く、特にローマは賑わいます。今年ローマ旅行を考えている方は、この特別な年に注意を払う必要があるかもしれません。
予約と混雑対策
予約と混雑対策についてですが、特に4つの門が設けられている主な教会では、扉を通るための予約が必要なだけでなく、教会自体の入場も予約制になっています。また、巡礼地以外の観光地も観光客が増えるため、予約が必要な場所が増えています。これからも観光客の動きを見て、予約が必須になる可能性があります。
特にサンピエトロ大聖堂は、普段は予約なしでスムーズに入場できますが、現在は入場予約システムの導入が予定されています。訪れる方はご注意ください。この寺院以外にも、予約ができる場所が多くなっていますので、オプショナルツアーを予約したり、事前にオンラインで入場予約をしておくと良いでしょう。


また、観光地は大変混雑するため、早朝や平日を狙うとスムーズに観光できるかと思います。
ローマの立地の良いホテルはすぐに埋まってしまいます。2025年のジュビレオに向けて、ホテルや飛行機、オプショナルツアーの予約は早めに行うことをおすすめします。
セキュリティと安全面
セキュリティと安全面について心配な方も多いと思います。特に混雑する中でスリが増加することが考えられますので、バッグは体の前に持ち、貴重品は体にフィットするポーチなどで管理すると良いでしょう。また、バチカン市国周辺は特にメインのスポットであるため、厳重なセキュリティチェックが行われることがあり、通常よりも入場に時間がかかることが予想されます。そのため、時間に余裕を持って行動することをお勧めします。


注意点
最後に、注意点についてお伝えします。公共交通機関は非常に混雑することが予想されるため、徒歩での観光を計画することをおすすめします。ローマは徒歩でも観光しやすい街であり、美しい景観を楽しみながらゆっくりと観光できます。また、聖年の期間中は特別イベントも多数開催されるため、自分の旅行時期に特別イベントがないか確認しておくとスムーズです。
写真撮影時のマナーについてですが、意外と忘れがちなのが大聖堂や教会での写真撮影時のフラッシュ使用です。写真を撮る際に、思わずフラッシュがついてしまうことがあると思いますが、フラッシュを使わないことがマナーの一つです。スマホの設定でカメラフラッシュをオフにしておいてください。
さらに、キリスト教カトリック教会の信者にとって貴重な時期であるため、訪れる際にはその方々への配慮が必要です。マナーを守り、宗教上の儀式が行われていることを忘れずに観光しましょう。
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入島税とは
イタリアのベネチアは水の都として有名で、一度訪れるとその美しい景色に魅了される観光客が多い都市です。しかし、年々観光客が増加し、インフラへの負担が増えています。そのため、歴史的建造物や環境の保護費用をまかなうために入島税が導入されました。この入島税は2024年4月から試験的に導入され、2025年から本格的に導入される予定です。
対象者
入島税の対象者についてですが、まず日帰りでベネチア本島を訪れる方が対象となります。ベネチアで宿泊する方は、この入島税が免除されます。これはベネチア本島に宿泊する場合、宿泊税が導入されているため、その宿泊税が入島税の代わりになるからです。日帰りでベネチア本島を訪れる場合、特に朝の8時半から16時の間に訪れる場合に入島税が適用されます。対象年齢は14歳以上の方すべてです。


期間
入島税の適用時期についてお知らせします。2025年の入島税は4月から始まり、4月、5月、6月、7月の4ヶ月間、観光客が増える時期に適用され、金曜日、土曜日、日曜日の日帰り観光客が対象となります。ただし、4月18日から30日までの期間は、毎日入島税が導入されるため、この点にご注意ください。
税額・ペナルティ
まず、ベネチア本島に行く4日前までに申請すれば、入島税は5ユーロです。3日前から当日までの申請では10ユーロとなります。申請時期によって金額が異なりますので、ご注意ください。申請は非常に便利で、ベネチア市の公式サイトから行うことができます。お支払いはクレジットカードで行います。申請が完了すると、QRコードが登録したメールアドレスに送られてきます。このメールは必ず保存し、ベネチアを訪れる際に提示できるようにしておいてください。
必ずしも全員が提示を求められるわけではありませんが、抜き打ち検査があります。申請をしていない場合、罰金が科せられます。罰金は500ユーロからで、日本円で約9万円前後です。2025年にベネチアを日帰りで訪れる際は、この点にご注意ください。
もう一つ注意点があります。ベネチアの本島で宿泊する場合は入島税が不要ですが、登録が必要です。公式サイトから申請し、どこのホテルに泊まるか入力する欄があります。ベネチア本島のホテルを入力すると、お金はかかりませんが、登録が必要です。くれぐれもお気をつけください。
イタリア旅行に関しての動画を複数アップしておりますので、是非ご覧ください。