2014年02月20日 スタッフ帰国報告

サイパン・トラック・パラオ・ロタ de ダイブ9日間

鳶田

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鳶田 【パッケージ担当】

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【ダイビング編】

寒い日本を抜け出して、常夏ミクロネシアの島々を飛行機で飛び回る“アイランドホッピング”&ダイビングライセンス(オープンウォーター)を持っていたため各島で“スキューバダイビング”をしてきました。今回はダイビング編をご紹介。

① サイパン

名古屋からグアムを経由し最初の地“サイパン”へ。
サイパンのダイビングと言えば『グロット※1』が有名です。ただ、今回は2人共ブランクがあり、最初はリフレッシュダイビング※2で肩慣らし。

好都合にもサイパンには『ラウラウビーチ』という初心者向けのダイビングポイントがあり、リフレッシュダイビングの他、体験ダイビングにも使われています。ラウラウビーチの特徴として、ダイビングコースに海中でロープが張られているため、初心者やブランクのある方にも非常に潜りやすいポイントになっています。

また、ラウラウビーチでは浅瀬でアジの群れ(通称アジ玉)を比較的高確率で見ることができます。もちろん今回のダイビングでもアジ玉に遭遇!無数のアジが隊をなして様々に形を変えながら泳ぐ光景には、ただただ目を奪われるばかり。

アジ玉に突っ込むと、たちまち分裂して別の場所で合流→またアジ玉を作るという徹底ぶり。アジ玉以外ではタイマイやアオウミガメなどのカメを見ることもできました!

いざ!リフレッシュダイビングへ・・・

※1・・・111段の階段を下りた先にある洞窟の穴から光が差し込み、幻想的な光景を醸し出すサイパンを代表するポイント

※2・・・技術に自信のない方やブランクのある方を対象にしたダイビング

② トラック環礁

グアムから南東へ約2時間。今から約70年前、太平洋戦争にて多くの日本の戦艦や戦闘機が沈められたチューク(トラック諸島)へ。
前述の通り、チューク環礁の海域には多くの戦艦や戦闘機が沈んでおり、中にはほぼ原形をとどめた状態で沈んでいるものも多い。そういった環境と歴史的背景からチューク環礁は“水中博物館”と称され、世界中のダイバーを魅了してやまない。

そんな水中博物館を、今回は『富士川丸※3』へのレックダイブにて鑑賞してみた。
まずはボートで沈んでいる真上のポイントへ。
到着してボートの上から海を眺めると、何があるかまでは特定できないものの、何かが海中にあるというほど、うっすらと影が見えている。早速バックロールエントリー※4にて海の中へ・・・。

海の中へ入った途端ボート上から見ていた光景が一新。まぎれもなく大きな船が沈んでいる!!そこから30m一気に潜降して沈船へ近づき、戦艦を目の前にしたときのスケールの大きさには圧巻の一言。また、戦艦そのままの姿は当時の情景を思い起こさせ、非常に感慨深いものでした。

水深30mで感じる様々な思いに、ダイビングというスポーツの素晴らしさを改めて感動!
是非多くの方にこの感動を伝えたいなと改めて感じたダイビングになりました。
ちなみにチュークは海にも陸にも太平洋戦争の爪痕や残骸が残っており、シュノーケリングでも沈船を見られることでも有名なので、歴史好きな方やダイビングをしない方にもオススメの国だと思いますよ!

沈船に潜ると発行してもらえるダイビングショップ公式の証書

※3・・・1944年のトラック島空襲によって沈められた全長132mの補助艦船で、その状態の良さから映画『タイタニック』の冒頭にも使用された

※4・・・ボートにヘリに座り、ボンベの重みを利用して背面に倒れ込んで入水する方法

③ パラオ

チュークの沈船の感動を引きずったまま、今度はダイバーの聖地パラオへ。
パラオは世界のダイバーの憧れの地としても有名で、ダイバーが選ぶランキング企画「ダイブ&トラベル大賞」海外ベストダイブエリア部門で2012年、2013年と2年連続で1位に選ばれており、2011年にはミクロネシア初の世界遺産にも登録された、まさに時の人もとい国といっても過言ではありません。

その理由は何と言ってもパラオという国の地形と環境にあります。パラオは言わば海底に沈むエベレスト以上の山の頂上にあるようなもので、島の周辺は遠浅の海が広がり、少し離れると(山の頂上から斜面にさしかかる様に)突然落ち込む=深くなる(通称『ドロップオフ※5』)。

そういった地形には潮の流れが生まれ、小魚から大物の魚が多種多数に生息し、サンゴが群生するというダイバーにとっては恵まれた環境が生まれました。
そのためパラオには『ブルーコーナー※6』や『ブルーホール※7』、『ジャーマンチャネル※8』などの地形を生かしたダイビングポイントが多くあります。

今回の研修では、ウーロン島の近くにある『ウーロンドロップオフ』と『ウーロンチャネル』を潜ってきました!
ウーロンドロップオフではサイパン以来のアジ玉に遭遇!外洋で潜ったためサイパン以上に透明度が高く、よりクリーンなアジ玉を見ることが出来ました。また、初ドロップオフでしたが、海底が全く見えないほどの深さで、リーフが垂直にあるという不思議な感覚に。サメやナポレオンフィッシュなどの大物に多数出会えるのもパラオならでは。

ウーロンチャネルはジャーマンチャネルと違い自然が作り出したチャネル(水路)となっており、チャネルの中には激しい潮の流れが。こういったポイントでは潮の流れに乗って潜るドリフトダイブということで、楽なようでコントロールの難しいダイビングです。

サイパンでも見たアジ玉を再び

※5・・・リーフや岩場が垂直に近い形で深場まで落ちているところ

※6・・・パラオを代表するダイビングスポットで、外洋に面して三角形の棚が突き出し、垂直に落ち込むドロップオフになっているポイント

※7・・・水深1~3mのリーフに大小4つの穴が空いており、潜降していくと巨大な洞窟に繋がっている。頭上の穴から光が差し込み、淡いブルーが神秘的なパラオ随一のポイント

※8・・・パラオがドイツ統治領だった際に掘削された人工の水路(チャネル)で、高確率でマンタに出会える人気ポイント

④ ロタ

今回のダイビング視察最後の地はロタ。
見渡す限りの緑と、海の碧さが非常に美しく、“のどか”という言葉が最も似合う島。
グアムとサイパンの間にあり、グアムからは飛行機で30分程という比較的グアムに近い立地です。
が、グアムやサイパンとは程遠い大自然からなる島で、パラオと同じく島には信号が一つもありません。

さて、本題のダイビングに関して、今回は『セノハンケーブ』と『コーラルガーデン』に潜りました!
セノハンケーブは通称ロタホールと呼ばれ、その名の通り天井に空いた穴から太陽の光が降り注ぐ非常に美しいポイントです。ベストシーズンは太陽が真上にくる4~9月頃の正午ですが、今回のダイビングでも十分に美しい光のライトが差し込んでいました!
ただ、洞窟内はうねりが非常に強く、コントロールが非常に難しいため、ある程度経験を積んでからのダイビングが望ましいように思います。

そして2本目のコーラルガーデンでは研修最後のサプライズが!!
コーラルガーデンは波もうねりも潮も少ない初心者向けのポイントですが、多種の生物を観察できる絶好のポイントでもあります。まずは潜降していきなりエイがお出迎え。周りをダイバーに囲まれても微動だにせず、とてもサービス精神旺盛なエイには貫禄さえ感じてしまいます。

そしてエキジット※9直前には、なんとオキゴンドウというイルカの様なクジラ(クジラ目ハクジラ亜目マイルカ科オキゴンドウ属に属するクジラ)を4匹見ることが出来ました!!
これはインストラクターの方でもほとんど目にすることが出来ない貴重な経験で、とても運が良いとのこと。まさにダイビング研修の最後を飾るに相応しい締めくくりとなりました。

2つの色に分かれるロタの海

※9・・・エントリー(入水)の反対で“出水=ダイビングを終えて水から上がること”の意

今回の研修で思ったこととして、まずサイパンで肩慣らし→ロタ&パラオで地形を楽しみながら経験を積む→チュークで沈船を見るという流れを作り、自分たちの見てきたポイントを紹介しつつ、一からダイバーを育てていこうと考えています。

どの島もグアムからユナイテッド航空にて直行で行くことができ、日本からでも短期間でダイビングに行けるミクロネシアの島々、こんな素敵な環境で是非ダイビングをしてみませんか?

 

鳶田

この記事を書いた人

鳶田【パッケージ担当】